養殖のこと「流通」編
養殖魚の主な流通経路
- 生産者(直接、卸売市場や消費者へも届けます)
- 漁連(漁協)/浜仲買商
- 卸売市場(卸商・仲卸商)
- 魚屋/スーパー量販店
- 消費者
産地から消費地へ向けた養殖魚の主な輸送方法
養殖魚は、一番おいしい状態で消費者の食卓に届くように生産・出荷されています。“生きたまま輸送できる”、“店頭に並ぶ時間から逆算して〆(しめ)る”、“一尾一尾丁寧に血抜きを行う”など、鮮度・おいしさを保つためのメリットがいっぱい。だから養殖は「鮮度抜群」で「おいしい」のです!
輸送手段 | トラック(保冷車)輸送(陸上輸送) |
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輸送方法 | 産地で箱(発泡スチロール製)詰めされた養殖魚(〆た状態)を、冷蔵設備を整えたトラックに積み込み、魚をチルド(5℃前後)状態で輸送する方法。 |
主に利用される魚 | ブリなどの大型の養殖魚 |
輸送手段 | 活魚トラック輸送(陸上輸送) |
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輸送方法 | 海水を入れた水槽を荷台に備えた専用トラックを使って、活魚輸送カゴに入れた魚を生きた状態(活魚)で運ぶ方法。 |
主に利用される魚 | マダイやヒラメ、トラフグなどの小型の養殖魚 |
活魚マダイの出荷(トラック輸送の様子)
魚は鮮度が命!鮮度のいい魚を届けるために、生産者には熟練の技とスピードが求められます。ここでは生簀(いけす)から作業船に移されたマダイを1尾ずつカゴに詰めて出荷する方法「カゴ出荷」をご紹介します。
1. 生簀
夜明け前のまだ薄暗い中、忙しく準備をする生産者。夜明けと共に現場(生簀)へ。
2. 寄せ網
寄せ網を生簀にいれ、そ〜っと網を動かしマダイを端へ寄せます。
3. タモですくう
「タモ」と呼ばれる網でマダイをすくいます。
4. カゴ入れ
マダイをカゴへ入れます。
5. 計量
カゴに入れたマダイの重さを量ります。
6. 出荷
トラックに積み込みます。