八代海の紹介(不知火海)

八代海の紹介

八代、芦北及び天草東岸とによって囲まれた、海岸線の総延長742km、(うち熊本県は546km)、総面積約1,200k㎡の内湾である。湾奥部は、東岸に干潟が発生して内湾性が強く、北部で水深20m以浅、中央部で30~40m、南部の深いところで50~70mとなって外洋に通じ、湾中部から以南は徐々に外洋性を帯びている。 また、湾奥部は、冬季水温は10℃前後まで低下し、夏季水温は30℃前後まで上昇する。潮流も1ノ ットを超える程度で、海水交流は緩慢である。中部から南部にかけては外洋の影響を受けて海況も安定し、潮流は6ノットに及ぶところもある。 有明海に比べると流入河川は少ないが(47河川)、その流域面積は約3,000 k㎡に及び、特にその約61%を占める球磨川の影響は大きいと考えられる。 この海況特性は、湾奥部と沿岸浅海部が主要魚族の産卵発生とその成育場であり、また、中南部は、外洋性と内湾性魚類の種類が豊富である。

天草灘の紹介

天草灘の紹介

対馬暖流の影響を強く受けて、暖海性を帯びるとともに有明海、八代海の両内湾からの沿岸水の流入を受けて複雑な海況を示し、基礎生産力が比較的高い海域である。 広い砂質性の底質にはベントスが豊富であり、また、多くの曽根や瀬が点在して瀬付きの底魚の生息に適している。特に、内湾性魚族の越冬の場として重要な海域である。更に、多くの岩礁と藻場を形成する磯根、波静かな浦湾等もあり、水産資源を総合的に培う重要かつ利用価値の高い海域で、特に暖海性の回遊魚、定着性の魚介類が豊富な外洋型好漁場となっている。

有明海の紹介

有明海域の紹介

湾口を東シナ海の天草西海に開き、カギ型に北へ湾曲して、長崎、佐賀、福岡、熊本の4県に囲まれ、その面積が約1,700k㎡の広大な浅海性内海である。海岸線の総延長は580km、うち熊本県は299kmである(平成23年度版海岸統計)。 平均水深は約20mで、50m以深の面積は5%に過ぎず、最深部は、湯島北部に134mに達する細長い海釜(かいふ)がある。潮汐による干満差は、大潮時に湾口部の早崎瀬戸で3~4m、湾奥部(住ノ江港)で5mを超え、干潮時には広大な干潟が広がる。潮流は、湾奥部に行くにつれて遅くなるが湾全体としては比較的速く、特に湾口部の早崎瀬戸では6~7ノットの潮流が見られる。流入河川も多く(112河川)、その流域面積は約8,000k㎡に及び、陸水からの豊富な栄養塩類を受け、また、水深が浅いため気象の影響を受けやすく、冬季水温は10℃以下になり、極めて強い内湾性の海域となっており、基礎生産力は非常に高い。

熊本県の水産概要

■八代海(不知火海)
湾奥部一体に 、くるまえび、あさり、がざみが多く生息し、湾南部にかけて、たちうお、まだい、くろだい、かたくちいわし等の魚類が多く、吾智網、刺網、採貝、船びき網、打瀬網等の漁業と、干潟域での、のり養殖、入江、島周辺では、たい、ぶり、ふぐ、くるまえび、真珠等の養殖が盛んである。

■天草灘
沖合で、あじ、さば類、いわし類、しいら等の浮魚及びえそ、ひめじ、いとより等の底魚が豊富であり、湾岸部では、まだい、ふぐ、ひらめ、いさき等多種にわたり、磯根には、あわび、伊勢えび、うに等が生息し、まき網、刺網、釣り、小型機船底びき網、潜水器漁業等が行われている。また、浦湾では、魚類、真珠等の養殖業が盛んである。

■有明海
浅海干潟では、あさり、はまぐり、たいらぎ等の貝類、くるまえび、がざみ等の甲殻類、すずき、ぼら、このしろ等の魚類を対象とした採貝、潜水器、釣り、小型定置網等の漁業と、のり養殖業が主体となっている。